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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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平均合格率8%、サッカー選手の代理人試験はこれほど難しい

2013年4月10日 サッカーニュース

この試験を受ける理由は個人によって様々だ。「新しい才能を発掘する可能性」に賭けている者もいれば「サッカー選手の世界に魅力を感じる」と答える者、「転職のため」と割り切る者もいる。

サッカー界の移籍市場に魅了されて自分も代理人になろうと考える人だっている。「『夜間に行われる交渉』や『水面下で合意』といった記事を読むと夢中になってしまう」と語るのは、自動販売機メーカーで働くファビオ・カラブレージ。33歳の彼は昔からラツィオの大ファンで、パオロ・ディ・カーニオのタトゥーを入れているらしい。

彼の隣にいる女性はアスコリから来たアリアンナ・トリッリーニ。「私は3人の子どもがいて、普段は会計士として働いています。この1ヶ月は夜間に勉強していました。今のサッカー選手、特に若い選手には親身になって守ってあげられる存在が必要だと思います」。この試験会場には”手っ取り早く大金を手に入れるため”と答える受験者は誰もいなかった。

試験はマークシート方式で20問出題される。受験者はサッカーの試合で1試合分、つまり90分間で20問を解くことになる。

「引っかけ問題も含まれているので、とても難しかった」と試験終了後に語ったのはモロッコ人のスガール。普段はボルツァーノでシェフとして働いている彼だが、母国モロッコの若手育成機関にコネがあるという。

合格後には多額の負担金が必要

出題される問題は、一般的な事例として実際に発生する契約を応用して作成される。「サッカー選手カイオは、クラブαと選手契約を結ぶ…」こんな感じだ。試験に合格した後は、代理人登録にかかる税金、契約交渉を行う前に毎年必要とされる負担金、警察への保証金として相当な額を納めなくてはならない。

現在セリエAに登録されている選手の数は1079人だが、FIFAのサイトによるとイタリアで公式認定されている代理人の数は1062人でセリエA選手の数とほぼ同数。575人のスペインの2倍、269人とされるブラジルの4倍近い代理人がイタリアには存在することになる。しかし実際に活動している代理人は1000人のうち200人だけで、ミノ・ライオラのように有力な代理人として数えられるのは、わずか30数人なのが実状だ。

誰もライオラにはなれない

世界トップの代理人として知られるライオラ。オランダのピザ屋で働いていた彼は、アヤックスの選手たちのもとへ通い、今やイブラヒモビッチ、バロテッリ、ハムシク、ポグバを手掛ける超一流のエージェントだ。代理人は選手と契約を結ぶ際に「現在の収入に対して3%を手数料として支払う」といった条件を付けているため、彼らは巨額の収益を得ることになる。さらに選手とクラブの契約が成立した際にもボーナスが支払われることもある。

法学部を卒業し、代理人として活動しているアントニオ・ジョルダーノは「ライオラのようになろうと考えて試験を受ける人は、家に帰ったが良い」と語る。彼はビジネスとしてこの試験の「対策コース」を開講している。料金は600〜700ユーロで、少なくとも2ヶ月は厳しい勉強に耐えなければならない。しかし、世の中にはコースの受講料として2000ユーロもの金額を要求する弁護士も存在するのだ。

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