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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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切符拝見も命がけ、とある検札員の悲痛な叫び

2014年8月26日 欧州

バスや電車を利用する乗客が正規の切符を購入しているか、車内で確認している検札員。イタリア北部の街トリノでは、検札員に対する暴力事件が問題になっている。

「切符を持っていなかった乗客に罰金を科す場合、仕返しに注意しなくてはなりません。頭に血が上った乗客が数時間後に探しに来れば絶対に見つかってしまいます。勤務時間中は同じ車両に乗っているのですから」

そう語るのは2年半前から検札員としてトリノ交通局に勤務する、36歳のエンリコ・バルバガッロだ。数日前にアフリカ系男性から暴行を受けたという。「同僚と口論になっていたので自分が仲裁に入ったのです。男性は切符を見せる素振りすらしませんでした。自分は背中に唾を吐かれ、顔を殴られたんですよ」

検札員が暴行されるケースは珍しくない。今年1月から現在までに同様の事件が30件も発生している。ナイフで刺されたり、下顎を骨折するような大怪我を負った職員もいる。どんな被害を受けるのか分からないので、交通局の制服を着ている職員は常に恐怖を感じているという。

「自分はもうすぐ40歳。暴行を受けるような職場で働くために転職したのではない。給料だって特別高くないのです。事件以降は運転手に戻ろうかと考えています」

38歳のダミアノ・デ・パドバは、防衛手段として法的な認可を求めている。彼は検札員として9年のベテランだ。

「同じ車両に乗り込む同僚が、まったくの新人でないことを祈るばかりです。もし危険な目にあったとしても、たった2人で助け合わないとならないのですから。私たちは警察官ではありませんが、危険度は同じです。少なくとも警察官と同じような資格を与えて欲しい。公務員になれば危険な場面に遭遇しても、法的に保護されていますからね」

前述のバルバガッロも防衛手段の法改正を求めている。「拳銃を携帯させて欲しいわけではない。緊急スプレーや特殊警棒のように、自分の身を守れる最低限の装備が必要なだけ。安全を確保しなくてはならないのに、今の私たちには装備も資格もない。転職しないのであれば、毎朝制服を着て妻や母親に『気をつけて』と見送られるしかないのです」

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イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」を翻訳します。誤訳と誤植と勘違いが大量に含まれますのでご注意ください。日本での知名度がイマイチなセリエAクラブを頑張って盛り上げる係。

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