今日は読者の皆様に悲しいニュースをお伝えしなくてはならない。アントニオ・カッサーノは、昨日を最後にパルマを去ることになった。選手とクラブ、双方が合意の上で契約解除。パルマ側も公式サイトでカッサーノの退団を発表している。
これによってカッサーノは契約切れとなり、どのクラブでも移籍金なしで自由に獲得できる。前線のクオリティ不足を指摘されているトリノに行くかもしれない。
カッサーノ退団の原因は、クラブから給料が支払われていないことだ。選手、スタッフ、従業員が最後に給料を受け取ったのは昨年7月。ロシア・キプロス系の石油関連企業が株式を取得し、ギラルディ氏からクラブの経営権を手にしたものの、パルマの財政状況が改善する兆しは見られない。
数日前には未払い分の給与を求めてカッサーノが法的な警告を出したと報じられた。クラブ側は「通常の給与催促」だと否定しているものの、この時点で双方の関係は完全に破綻していた。日曜日のチェゼーナ戦でもスタメンから外れ、チームは残留争いのライバルに痛恨の敗戦を喫することになる。
さらに問題なのは、退団する選手がカッサーノだけとは限らない点だ。このまま給料未払いが続くのなら、3月上旬には他の選手たちも契約解除をクラブ側に要請することになるだろう。