わずか3ヶ月のあいだに、3度の経営陣交代と5人の会長を迎えることになったパルマ。選手の給料だけでなく、警備員の賃金や電気代の支払いも滞り、スタジアムで試合を開催する資金すらないのが現状だ。
昨日22日にはクラブの経営陣に対する抗議デモが起きた。ファンの怒りの矛先は、ギラルディ元会長とレオナルディ元代表取締役である。1973年からパルマを応援しているフェデリコ・デッレ・ドンネは、旧経営陣2名を痛烈に批判している。
「あの2人は最初から信用できなかった。モッジの下で学んでいたレオナルディなんて信じられるわけないだろ?あいつがレッジョ・エミリアでやってきたことを考えれば、不信感を抱くのも当然だ。ギラルディだってクラブを買収したなんて言われているが、実際はプレゼントされただけ。ここ数ヶ月のやり方を見て確信したよ」
さらにこの状況を放置してきたサッカー協会にも不満を抱いている。「タベッキオ会長なんて誰がパルマを買収したのかも知らなかった。考えられない」
セリエDでも構わない
創設初期の「Boys」メンバーであるエリック・カルピも、デモ行進に参加している。状況的にセリエDからの再出発は避けられない。そう覚悟するパルマのファンは多く存在するし、彼もそのひとりである。
「俺たちは絶対にパルマを見捨てたりしない。ルカレッリがセリエDでも残ると言うのだから、俺たちだって同じだ。ここまで来たらセリエBでもDでも変わらない。うちの親父や祖父さんだってアマチュアリーグの頃から応援していたんだ。自分たちがセリエDに行くことだってあるさ」