気の進まない任務には違いないだろうが、そうも言っていられないのがパルマの現状である。今週月曜日、主将のルカレッリを始めとするパルマの選手数人がサッカー協会のタベッキオ会長と会談。その中には副主将のマッシモ・ゴッビも含まれている。
―ゴッビ、タベッキオ会長との会談はどうでしたか?
こちらの要求は伝えています。今回パルマに起きたことを繰り返さないために、新しいルールを設ける。協会側がこの事態と向き合うことになった事実こそ、私たちが獲得した小さな成果です。良識ある判断を期待しています。
―カナダの投資グループがクラブ買収に乗り出している話も?
興味があるとは聞いていますが、それ以上のことは何も知りません。
―具体的な名前も?
それも耳に入っていますが、交渉相手が誰なのかは明かせません。
―噂によると、ジョビンコを獲得したのと同一人物であるとか…。
ジョビンコ本人かもしれませんよ?冗談は別にして、自分たちにも詳しいことは知らされていないのです。
次節インテル戦の開催は
―レガが500万ユーロの補助金を決めました。これでストライキの可能性はないと?
こちらに要求に対して、サッカー協会がどういった判断を下すのか。自分たちが考慮している部分はそこにあります。選手としてプレーを続ける気持ちはありますが、そちらの進展も無視できない、というのが自分たちの考えです。
―4月4日のインテル戦が中止になる可能性も?
試合はまだ先なので、それまでに何らかの話し合いがあるでしょう。とりあえずは開催の方向で考えています。
―この数カ月間、どんな心境でしたか?
とても難しい状況だったのは事実です。練習があっても、サッカー以外のことばかり意識してしまう。パルマだけの問題と捉えず、イタリアサッカー界全体が今回の騒動を糧にして欲しい。
責任は前経営陣に
―日程を消化できなくなる、と不安に感じたことも?
1度ならずありました。状況が日に日に変化していくのに、自分たちとの約束は一向に果たされない。そういった事態も精神的な苦痛の原因でした。
―来季のセリエBに登録できたとして、チームに残る選手はどれだけいるでしょう?
それは分かりませんが、数人は残るでしょう。その中には自分もいます。いずれにしても契約切れなのでオファーを検討することになりますが、今のところは何も考えていません。
―ギラルディ元会長とレオナルディ元代表取締役には裏切られたと思いますか?
当然です。これまでずっと「経営に支障はない。財政難の噂など全部デタラメだ」と言っていたのですから。あの2人が責任を負うのは当たり前でしょう。