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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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勝ち点1の明暗、サンシーロに響く罵声と歓声

2015年4月5日 パルマ

事実上、降格が決まっているパルマは昨日のインテル戦を最後に、サンシーロに別れを告げることになる。「カルチョのスカラ座」と再会する日がそう遠くないことを祈るばかりだ。インテル相手に1-1のドロー。プライドを懸けたゲームというだけでなく、技術的にも戦術的にも現時点でチームが出せる最高のパフォーマンスを見せてくれた。

9戦未勝利のパルマと6戦未勝利のインテル。どちらも危機的状況にあるのは変わりないし、昨日の試合でも勝利を得られなかったのだから、両チームともに問題は山積みだと言ってもいい。それでも管財人の手によって運営を支えられているパルマに比べると、インテルのダメージは計り知れないものがある。

戦力で圧倒しているはずの相手に引き分けという結果は、痛恨と言うべきものだ。実際の状況は好転していないものの、あらゆるボールに喰らいついて戦うパルマの選手たちを見ると、受難の時は終わったようにすら感じられた。同時に、深刻な闇に包まれたインテルの姿を曝け出すことにもなった。

グアリンの先制点

管財人を務めるグイオット氏と相談役に就任したアルベルティーニ氏が見守る中、試合開始の笛が鳴らされた。若きルーマニア人FWプスカシュを中央に配置し、シャキリとパラシオを両サイドに据える3トップを敷いたインテル。パルマはカッサーニをベンチに置いて、コスタとメンデス、フェダルの3バックで応戦する。

前半25分にインテルが先制点を挙げる。ゴールまで20mの位置でボールを受けたグアリンがシュートを放つ。マウリに当たって軌道が変わったボールはGKミランテの左隅に吸い込まれた。不運な失点だったと片付けることも可能だろう。だが全体が引き過ぎて強烈なシュートを武器にするグアリンに時間を与えてしまったのは、明らかなミスである。

早い段階で失点したパルマだが、ここから見事な反発力を見せる。インテルを上回る活力が実を結んだのは前半44分。右サイドからヴァレラが放ったクロスを、後ろから走り込んできたリラが頭で合わせてハンダノビッチを打ち破った。

前半終了の笛と同時にサンシーロがブーイングに包まれる。前半の内容に納得のいかないインテルのファンから、ほとんど見せ場を作れなかった選手陣に対する強烈な拒否反応。指笛が鳴り響く中、両チームはロッカールームへ向かうことになった。

パルマファン300人の歓声

スタメンに抜擢されたプスカシュだったが試合から消えるばかりで、指揮官の期待には応えられなかったのだろう。後半開始と同時にマンチーニ監督はコヴァチッチを投入。後半30分にはDFフェリペを下げてポドルスキを送り出したインテルだが、期待された2点目を奪うことができない。

グアリンの地を這うFKはミランテがセーブ。さらにセットプレーの流れからゴール手前でラノッキアが頭で狙うも、緩やかな弾道ではミランテを脅かすに至らない。万策尽きた感のあるインテルは、前線に上げたラノッキアに向かってロングボールを放り込むばかりの試合終盤となった。

試合終了の笛と同時に、インテルファンから怒声混じりのブーイングが発せられる。渾身の1ポイントをもぎ取ったパルマの選手陣には、駆けつけた300人のファンから温かい拍手が送られた。選手と同様にファンにとっても苦難に満ちた今季。インテル相手のドローは、少しばかりの慰めとなったであろう。

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