独自の育成理論によって下部組織から名選手を輩出し続けるアタランタ。本拠地であるイタリア北部の街ベルガモから一流クラブに羽ばたくのは選手だけではない。この夏にはレアル・マドリーのホームとして圧倒的な知名度を誇るスタジアム「サンティアゴ・ベルナベウ」に、イタリア企業が開発した芝生が設置される。
今年8月の工事で設置される芝生は、ベルガモの企業「Limonta Sport」とミラノの「Rappo」が共同で開発した人工芝と天然芝をミックスした混合タイプ。通常の天然芝が250時間程度なのに対し、このハイブリット芝は1年間で最低900時間の使用に耐えられる素材だという。
Limonta Sportの会長を務めるパオロ・リモンタ氏は「私達にとって今回の発注は大きな成果です。レアル・マドリーは近代のサッカー界を牽引してきた偉大なクラブ。世界最高クラスのスタジアムに自分たちの製品を提供する機会に恵まれたのです」と語る。
売上の70%が外国企業との取り引きで、アジアやアフリカにも進出しているLimonta Sport。スペインではアトレチコ・マドリーの他に、ビジャレアルやビルバオなどの練習場に人工芝を提供している。