6月9日の競売にクラブ存続の望みを託すことになったパルマ。新しいオーナーが見つかり、来季のセリエB参戦が決まれば、セリエA復帰に向けてチームの再編成に着手することになる。だがクラブが生き残ったとしても、多数の選手が退団することでトップチームはほぼ解体。今季とは大きく違う陣容でセリエBを戦うことになりそうだ。
まず期限付き移籍組(リラ、ローディ、ノチェリーノ、ヴァレラ)の退団は既定路線。ゴッビとマリガ、ルカレッリは今月末で契約満了を迎える。クラブの主将として周囲からの信頼も厚いルカレッリは、新チームに残留する可能性もある。
新生パルマの中心選手として期待されるマウリだが、セリエAでのプレーを熱望する本人の意向を考えるとそれは難しい。ミランテやカッサーニ、パッラディーノ、ガロッパといったセリエB水準を大きく超える年俸で契約している選手が残留するとも思えない。ミランテとカッサーニならば、移籍先を見つけるのも難しくはないだろう。
ドナドーニ監督の後任探しも必要となる。最も簡単な解決策は、下部組織の監督を務めるクレスポのトップチーム昇格だ。現役時代に培った経験とアイデアを選手たちに伝える能力は証明済み。プロチームの監督としてチャンスを与える絶好の機会とも言える。