ナインゴランの保有権を巡るカリアリとの交渉に介入してきたインテルに対し、ローマは反撃するかのようにインテルが補強候補に挙げているクアドラードの獲得に乗り出すことになった。数日前にロンドンを訪れたサバティーニSDは買取オプション付きの期限付き移籍(レンタル料200万ユーロ、買取金額2500万ユーロ)で獲得を打診している。
簡単な交渉にはならないだろう。半年前に3300万ユーロ+サラー(期限付き移籍)の条件で獲得した選手を容易に手放すとは思えない。サラー獲得交渉を進めておきながら、土壇場で方針を転換したサバティーニSDに対して、チェルシー側は好意的な印象を持っていないかもしれないし、一方のインテルはモウリーニョとの間に強固な関係を築いている。
いずれにしても最終的な判断はオファー次第だ。代理人のルッチ氏はチェルシー側の意思確認のため、近日中にロンドンに向かうとされる。クアドラードは以前からローマが獲得を検討していた選手でもある。最終的にイトゥルベを選択したものの、昨年の夏には平行して交渉を進めていた。
他にも獲得候補とされる選手は2人いる。7月31日にドニプロとの契約が切れるコノプリャンカと、今月末に契約満了を迎えるマルセイユのアユーだ。昨日ファン・ペルシーがローマ市内の空港に姿を見せてファンを驚かせたが、ローマ側にさしたる関心はない。数回の接触があったのは事実だが、年齢と年俸を考慮した結果、獲得候補から外れた。
懸念されるセンターフォワードだが、今のところ有力視されているのがセビージャのカルロス・バッカ。ピアニッチはボスニア代表のチームメイトであるジェコ獲得を希望するコメントを残しているが、ジェコの年俸はローマにとって法外とも言える金額だ。現在の半額ならば獲得も可能になるが、現実的な選択肢と呼べるものではない。
国内外の複数クラブを対象に新しいGK探しも続いている。新たに浮上した候補はクラブ・ブルージュのオーストラリア代表GKマシュー・ライアンだ。イギリス国籍を持っているため外国人枠の問題はない。パルマを退団するミランテからも売り込みがあったが、サバティーニSDの関心度はそれほど高くない。