パルマの運命を左右する極めて重要な1日がやって来た。クラブ買収を希望する実業家たちは今日の正午までに公証人に対して、オファーを提示することになる。現在パルマの運営は裁判所から任命された管財人たちが暫定的に行っているもので、今月15日にその期限が切れる。つまり今回の競売がパルマ存続のラストチャンスということになる。
1件もオファーが届かなければパルマはリーグ参加資格を失い、セリエDからの再出発が濃厚。基本価格450万ユーロを超える入札が1件の場合、自動的に落札となる。複数の入札者が現れた場合は、明日の18時から最高入札額を基本価格にして競りを行う。入札の時点で他の候補より20%以上高いオファーが1件あれば、競りを行わず落札となる。
クラブ買収の有力候補と見られているのがシネコン経営者のコッラード氏と、元プロ野球選手のピアッツァ氏だ。クラブ関係者との会談を重ね、周囲からの信頼を得ているコッラード氏に対して、ピアッツァ氏は数日前に資本金1万ユーロで「Nuovo Parma Calcio」と命名された組織を立ち上げている。