5月に予定されていた競売で落札者が出ず、パルマの将来は企業側との直接交渉に委ねられることになった。12日深夜の期限までに保証金を支払い、交渉参加を表明したのはシネコン「The Space Cinema」を経営するコッラード氏の「Magico Parma」と、元プロ野球選手ピアッツァ氏の「Nuovo Parma Calcio」の2社となった。
昨日の午前中にはピアッツァ陣営が、午後からはコッラード氏のグループがそれぞれ2時間にも及ぶ交渉を行っている。競売の段階からクラブ買収の有力候補とされていた両陣営。具体的な解決策ではないものの、共同でクラブ運営にあたるという驚くべきプランも噂されている。
破産が決まってから、管財人を中心とする暫定組織によって運営されているパルマだが、この期限が明日15日に迫っている。個別交渉が認められたことで、暫定運営の期限も延長されると思われるが、クラブに残された時間は少ない。来季セリエBに参戦するには、今月30日のリーグ登録期限までに新しいオーナーを見つけることが条件となる。