ローマのパロッタ会長が15日に発表した新スタジアム建設計画は実に壮大なものだった。敷地面積125ヘクタール、総工事費15億ユーロ。スタジアム建設だけでも3000人、工事全体では4500人の雇用を生み出す歴史的な大事業となる。行政側の許可が降り次第、工事が開始される予定。パロッタ会長は年内の着工と2017年内の完成を目指している。
「ローマだけでなく、イタリア全体にとって重要な意味を持つプロジェクトになる。スタジアム完成までに要する工事期間は24ヶ月。私は我慢強くないので可能ならば会見の翌週からでも工事を始めたいのだが、そういうわけにもいかない。多くの承認を必要とする計画で経済的な問題もある。然るべき手続きを経て慎重に仕事を進めたい」
ローマ郊外にある「トール・ディ・ヴァッレ競馬場」の跡地に建設される新スタジアムは収容人数5万2500人、拡張時には最大6万人を収容できる大きさだという。スタジアムの他にもショップやホテルといった商業施設、高さ200mのオフィスビルが3棟建設される予定。緑豊かな公園として、試合開催日以外でも楽しめる複合施設となる。
サッカー施設はスタジアムだけではない。「Nuova Trigoria (新トリゴリア)」と名付けられたクラブハウスではトップチームが練習を行う予定で、トレーニングジムや室内プール、レストラン、試合分析に必要なビデオルームも設置される。選手たちはコロッセオをモデルにした新スタジアムの前で、日々の練習に打ち込むことになる。