昨日行われたナインゴランの保有権買い取りを巡る交渉でも、ローマはカリアリから合意を引き出せなかった。両クラブが要求する金額の差は100万ユーロ。今日予定される交渉でこの差額分を埋めることになるが、入札を避ける方向で交渉に臨んでいるのはカリアリも同じである。
1600万ユーロまで条件を引き上げたローマに対し、カリアリの要求額は1700万ユーロ。イバルボの期限付き移籍延長は交渉に含まれているが、アストーリの保有権買い取りに関しては交渉から外されている。買い取りオプションの有効期限は24日だが、ローマはこの権利を行使しないだろう。
だがローマとアストーリの関係が終わりを迎えたわけではない。期限付き移籍満了でカリアリに戻ることになるが、移籍先が見つからなければローマが買い上げる可能性もある。ローマとカリアリはそれほど強固な関係で結ばれている。交渉合意には更なる話し合いが必要になるが、その場で関係が破綻するような脆い絆ではない。
ローマ側は、ナインゴランの保有権買い取りで1800万ユーロ(イバルボのローン移籍も含めて)もの資金を投じることになるとは予想していなかった。それでもチームの心臓とも呼べる活躍を見せ、ガルシア監督から高く評価される選手をここで手放すわけにはいかない。パロッタ会長から提示額引き上げの承認が得られた今、予定外の支出であっても投資を拒むことはない。