ユーロ本戦出場の望みを懸けて10日にウェールズ、13日にキプロスと対戦するボスニア代表。ローマからはピアニッチに加えて、負傷離脱中のジェコも招集されている。9月26日のカルピ戦で内側側副靭帯を損傷し、全治3〜4週間と診断されたジェコは今日までトリゴリアで調整。明日からボスニア代表に合流して、怪我の状態を確認する。
ガルシア監督は日曜日のパレルモ戦後に「回復しているなら代表チームで多少試合に出た方がいい。状態が思わしくないなら出場は見送るべき」と釘を差している。一方のバジダレヴィッチ代表監督は「主将でもあるジェコは重要な選手。周りを鼓舞する意味でも彼の存在は大きい」と話しているが、キプロス戦だけでも起用したいのが本音だろう。
ローマとしては17日のエンポリ戦で復帰させたいところだが、選手本人の希望となればクラブも認めるしかない。「試合出場はリスクがないと判断した場合のみ」とクラブ側に約束しており、明日の合流後に代表監督と話し合うことになっている。それでもジェコが代表チームを重視していることを考えれば、すんなり帯同を諦めるとは思えない。
さらに懸念されるのがマノラスの状態だ。背中の故障を抱えながら出場したパレルモ戦で脇腹を強打。ギリシャ代表に合流した昨日、ローマの医療スタッフとともにアテネで検査を受けた。診断結果は打撲だったものの現在も痛みを訴えており、ギリシャがユーロ予選で敗退していることから、代表チームを離脱してイタリアに帰国するかもしれない。