9月26日のカルピ戦で負傷したトッティは、怪我の重さを感じ取ったかのように深刻な表情を浮かべなからピッチを去っていった。正確な故障箇所は微妙に違うものの、2年前に長期離脱を余儀なくされた右太ももの筋肉を再び負傷。39歳にもなれば、若手選手のような回復力は期待できない。長期欠場を強いられる可能性を前に、ひどく落胆していた。
それでも幸いにして検査結果は予想より軽傷だった。数日前に受けた再検査でも筋肉の裂傷は完治に向かっており、今では回復トレーニングも次の段階に移行している。週末の再検査でさらなる回復が認められれば、週明けにもランニングを開始する予定。17日に予定されるエンポリ戦での実戦復帰も、あり得ない話ではなくなった。
今季終了後に契約切れを迎えるトッティが、今シーズン限りで引退するのか、もう1年契約を延長して40歳まで現役を続けるのかは定かでない。正確にはトッティ本人が決めていない。その時が来たら考えるだろうし、パロッタ会長がローマを訪れた際に話し合うはずだ。会長が残した最後の言葉は「引退時期を決めるのは本人」というものだ。
どういった形で今季を終えることになるか。判断の鍵となるのはそこだ。今は怪我を抱えているが、コンディション的には公式戦を戦えるだけの状態にある。何年も前から規則正しい生活を続け、実戦から離れているここ数日間もベストの体重を維持している。年明けに3人目の子供が生まれることも、現役を続ける大きなモチベーションとなるだろう。