「こういった重要な試合で、後半開始から集中力を欠くようなことは許されない。守備面だけでなく、精神的な部分でも成長しないと。公式戦2得点という結果には満足していないけれど、自分がゴールを挙げてチームも勝つことができた。周囲が必要とする動きをしているのは事実だがFWである以上、ゴールは欠かせない。それが自分の仕事でもある」
昨日のレバークーゼン戦で、8月30日のユベントス戦以来となるゴールを挙げたジェコだが、試合後の分析は手厳しいものだった。サラーの先制点に繋がった縦パスを送り、試合終盤にはリードを守り切るために前線で体を張った。ローマ移籍後2点目となるゴールを挙げた直後には再び決定機が訪れたが、試合を決めるはずのシュートは枠を外れた。
不安定な試合運びによって大いに苦しんだローマだが、レバークーゼンを倒して勝ち点3とグループ2位の座を手にした。決勝トーナメント進出に近づき、精神的にも楽な状態で週末のローマダービーに向けて調整できる。それでもガルシア監督は、これから数日間で選手の状態を見極めて、クオリティを保てる新しい布陣を練り直さないといけない。
現在のチーム状況は「満身創痍」と呼ぶに相応しい。昨日の試合でもフロレンツィとマイコンが負傷交代し、強行出場したデ・ロッシの状態も良くない。試合後にはマノラスも足を引きずっていた。今の段階では回復が期待できる選手が誰なのか判断できない。ケイタの復帰も噂されるが、戦術の要として活躍するピアニッチの出場停止は痛恨である。