今年の夏に1800万ユーロでフルミネンセからジェルソンを獲得したローマだが、1月からの所属先が未だに決まっていない。EU外選手枠の問題で、ジェルソンがローマの選手として登録できるのは今季終了後から。それまでの半年間は別クラブに期限付き移籍させて、イタリアの環境に順応させる、というのがローマの描いた構図だった。
当初はフロジノーネが移籍先の有力候補に挙げられていたが、この話が進展する可能性は低いと思われる。フロジノーネはセリエA残留のために、冬市場で経験豊富なアタッカーにEU外選手枠を割り当てるとローマに通達。状況が変わらないなら、シーズン終了までの半年間は選手登録を諦め、ローマで練習を積ませることになるかもしれない。
イトゥルベは冬市場で退団する可能性が高く、獲得に興味を示しているクラブも少なくない。その中にはローマと強い絆で結ばれているボローニャもいる。ドナドーニ監督も「イトゥルベとビアビアニーを高く評価している」と語り、かつてローマでクラブ幹部を務めていたフェヌッチ代表取締役もイトゥルベに対する関心を明らかにしている。
「大きなクラブから小さなクラブに移籍すると、選手は新しいモチベーションを見つける傾向にある。イトゥルベもビアビアニーも素晴らしい選手だ。私たちに限らず、ボローニャと同じレベルのクラブなら、この2人は大きな戦力になる。もっとも、今の段階で具体的な動きはない。ドナドーニ監督が補強についてアイデアを出すまで私たちは動かない」