昨年末から続く不振によってスクデット争いから脱落したローマは、スパレッティ新監督を迎えて上位復帰を目指す。リーグ折り返しの初戦となる今日のベローナ戦が新監督の初陣となる。上位戦線に生き残るためにも、新監督にそれほど猶予はない。「言い訳は許されない。必要なのは結果だ」とスパレッティは前日会見で語っている。
「以前にもローマの監督を務め、このクラブを率いる素晴らしさを知り尽くしている。だから私は帰ってきた。状況を改善するには多少の時間が必要になるが、そのために今はクラブハウスで寝泊まりしている。監督に就任したばかりだが、まずは周囲と同じレベルの知識を得て、さらにその先を目指す。
この3日間はとても良い練習ができたと思う。選手たちも困惑することなく、高いモチベーションで練習に臨んでくれた。これはいい意味で予想外だった。ここまでローマを率いていたガルシア監督には気の毒な結果となった。連勝記録を打ち立てるほどの指揮官だ。今後の活躍をお祈りする。
選手のコンディションが低下しているとの声もあるが、そうは思わない。パフォーマンス低下の原因は精神的な部分にある。選手たちに言い訳は許されない。私たちが目指すのは目前の試合に勝つことだけだ。熱烈な歓迎を受けたとしても試合に勝てなければ、今度は同じ人間から痛烈な批判を浴びる。そういう環境を知っているのは私の利点だろう。
以前は4-2-3-1を採用していたが、これは選手の特徴に見合ったシステムだと判断したからだ。ローマを離れてから様々な事を学び、選択肢も広がった。多少違ったやり方も取り入れるつもりだし、戦い方を定めるためにも早急にテストしないといけない。いつまでも低調な試合内容を続けるようでは状況が悪化してしまうから」