不本意なシーズン前半戦を過ごしたローマの冬メルカートが活発化している。ジェノアMFペロッティの獲得が決定的となり、選手の代理人も「大筋で合意できた。スパレッティ監督もペロッティ獲得を了承しており、あとは細部を詰めるだけ」と合意を認めた。
冬市場で余剰人員の整理を目指すローマは、数人の売却に動いている。CSKAとの期限付き移籍契約を満了したドゥンビアにはスウォンジー、レスター、サンダーランドが獲得に乗り出しているが、今のところ具体的な交渉には発展していない。一方でジェルビーニョの中国移籍が濃厚となっている。現在グアリン獲得に向けてミラノで交渉を続けている江蘇蘇寧の関係者は今後、ジェルビーニョ獲得交渉のためにローマに向かうとされる。
調整不足のカスタンは放出
脆弱な最終ラインの補強も急務となっている。サバティーニSDの狙いはセンターバック1名とサイドバック1名。構想外となっていたアシュリー・コールとの契約解除が発表され、カスタンは期限付き移籍での放出が濃厚となった。長期離脱から復帰したものの、低調なパフォーマンスを続けるカスタンをプレッシャーの少ない環境で調整させる方針だ。
すでにベローナやジェノア、フルミネンセから話が届いており、継続的に試合に出られる環境を条件に移籍先を選ぶことになる。カスタンの代役として有力視されているのが、レアル・マドリーのナチョ・フェルナンデスだ。ジダン監督の構想から外れていることで、レアル・マドリー側も売却交渉に応じる可能性が高い。
来季の守護神はインテルナシオナルのGKアリソン・ベッカーになるだろう。選手本人もローマとの交渉を認めており、「自分を含めた全員が事態の進展を願っている。今のところ合意には至っていないが、交渉は順調に進んでいる」と語っている。