ローマの監督に就任してから瞬く間にチームを蘇らせて連勝記録を作っているスパレッティ監督だが、今季の残り試合だけでなく来季のチーム編成も大きな課題である。スクデット獲得のためには競争力のあるチームを作る必要があり、そのためには数人の補強と主力選手たちの残留が必須である。マノラスとピアニッチにも多くのオファーが届くだろう。
昨年の夏、ローマはアーセナルから届いたマノラスへのオファーを拒否した。年俸150万ユーロで2019年まで契約を結んでいるが、代理人からは年俸増額を要求されている。マノラスの能力と働きを考慮すれば、チーム内でもトップクラスの待遇を与えるのは当然であり、来季も主力として構想に入れているクラブ側は交渉に応じる構えを見せている。
移籍市場で大きな注目を浴びているのはピアニッチも同じだ。レアル・マドリーやパリ・サンジェルマンが以前から獲得に乗り出している。マノラスと異なるのは、ピアニッチとの契約には契約解除金が設定されていることだ。満額4500万ユーロのオファーが届けば放出を拒否できない以上、ローマはピアニッチが残留を選ぶことに期待するしかない。