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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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【セリエA第30節】ローマ1-1インテル 2016年3月19日

2016年3月20日 ローマ

ローマの連勝記録を止めたのは、マンチーニ監督が用意した緻密な守備戦術だった。ジェコを投入するまでの60分間で効果的な攻撃を繰り出せなかったローマ。この時間帯まではマンチーニの戦術がスパレッティを凌駕していた。3位争いの直接対決は引き分けに終わったことで両クラブの勝ち点差は変動せず、フィオレンティーナにも希望が生まれた。

スパレッティ監督はジェコを先発から外して、軽量級のアタッカー3人を前線に並べる変則的な4-4-2でインテルを迎え撃った。両サイドに開いたエル・シャーラウィとサラーが自慢のスピードで守備陣の裏を狙う戦い方を選んだローマだが、パスの供給元であるペロッティとピアニッチはスペースを見つけられず、この攻撃スタイルは機能しなかった。

両サイドの献身

選手の特徴だけを見れば、マンチーニ監督が選んだ布陣はローマよりも攻撃的である。だが実際のプレーは違った。4-2-3-1の両翼に配置されたペリシッチとビアビアニーはサイドバックの援護に回り、ボールを奪ってからは矢のように速い攻撃を繰り出した。メデルがボールを奪い取り、ブロゾビッチが前線のアタッカーまでボールを繋ぐ仕事を続けた。

注意力と統制に満ちたインテルの組織の前に、ローマは3つの問題を抱えることになる。まずはケイタだ。エデルとリャイッチによる厳しいプレスを受けたことで本来のパス回しができず、チーム全体を思うように動かせなかった。2つ目はフロレンツィ。サラーとピアニッチの援護が足りず、ペリシッチとリャイッチの攻撃に単独での対応を強いられた。

サラーを封じた長友

3つ目はサラーだ。サンシーロでの前回対戦を再現するかのように、対峙した長友によって突破を封じ込まれた。長友は60分間、爆発的なダッシュで相手を振り切るサラーを自由にさせなかった。速い攻撃を狙い続けるローマと慎重な組み立てを見せるインテル。傍目にはスペクタクル性に乏しく、引き分けを申し合わせているかのような展開である。

だが後半開始から間もなくインテルが先制点を挙げる。発端はマノラスのキックミスだ。中途半端な縦パスをメデルがカットするとインテルの高速カウンターが始まる。リャイッチとブロゾビッチを経由して左サイドのペリシッチにボールが渡る。エリア内に侵入したペリシッチが対角線上に正確なシュートを放ち、GKシュチェスニーを打ち破った。

ジェコが生んだパラドックス

1点を追うスパレッティ監督は失点直後にケイタを下げてジェコを投入する。アタッカー3人をジェコの背後に並べる攻撃的な4-2-3-1で同点を目指す。両チームの中盤が間延びするなか、圧力を増すローマ攻撃陣に対してインテルは安定感を失い始める。だが主力数人を欠くマンチーニ監督に選択肢はなく、残り10分までビアビアニーを引っ張り続けた。

インテルのエネルギー切れもあるが、ローマが立て続けに決定機を作り出せるようになったのはジェコ投入で流れが変わったからだ。だがジェコ本人はあらゆるプレーでミスを犯すというパラドックスが生まれた。ナインゴランの同点弾後にもサラーが決定機を迎えたが“インテルDFジェコ”のシュートブロックに遭った。あれは入っていたような気が…。

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