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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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猛烈なプレスと左右CBの攻撃参加、ガスペリーニの戦術を解き明かす

2016年6月17日 アタランタ

アタランタの新監督就任が決まったガスペリーニはジェノア時代、移籍市場を迎える度に主力を失いながらも、与えられた選手を組み合わせて最適な解決策と一定の結果を導き出した。「相手の良さを消す」という共通意識を持ったジェノアと対戦するのは、多くのチームにとって難易度の高いものだという。

猛烈なプレッシング

ガスペリーニの戦術を遂行するには、何よりもまず選手たちのコンディションが万全であることが条件だ。広いピッチをマンマークでカバーするという特殊な守り方をする彼のサッカーには、90分を通して高いインテンシティが要求される。ガスペリーニ監督は今年2月のユベントス戦で3-5-2のミラーゲームを仕掛け、選手たちに厳しい守備を命じた。

ヌチャムがマルキージオに、リゴーニとジェマイリはそれぞれポグバとパドインに密着マークで対応し、アンサルディとガブリエル・シルバの両サイドもエブラ、クアドラードと対峙した。ボールホルダーに厳しいプレスをかけられ続けたユベントスは縦への展開を急かされ、ボールロストを繰り返す。このアグレッシブさがガスペリーニ最大の武器だ。

攻撃から守備への切り替えの速さも注目ポイントである。左右のセンターバックは前方のエリアもカバーすることになり、中盤と協力して相手のカウンターを封じる役目も担う。この場面でマウリはFKを獲得したが、効果的なカウンターには持ち込めなかった。ガスペリーニの選手は危険な場面での「戦術的ファール」の使い方を心得ているのだ。

サイドで数的優位を作り出す攻撃

今年の冬市場でペロッティの退団が決まり、代わりに獲得が決まったのはスソとチェルチだった。どちらもペロッティとはかなりタイプの違う選手で、ガスペリーニは戦術変更を強いられた。より中盤と連携して、後方からの走り込みを増やす戦い方に切り替えた。前線のスソが組み立てで後方に下がると、逆サイドの中盤が前方に飛び出す仕組みだ。

最初の場面を見てみよう。前線のパヴォレッティが自分のマーカーを引きつけて、中盤のジェマイリが走り込むスペースを作っている。ここでは逆サイドのラクサールが低い位置にいるので、ラツィオの右SBバスタが中央に素早く絞ることができた。次の場面ではラクサールが高い位置におり、サイドに残るか内側に絞るか判断を迫られている。

こういったサイドでの数的優位を作り出すために、左右のセンターバックが攻撃参加する場面も少なくない。組み立てに加わるだけでなく、中盤を飛び変えて前線まで駆け上がるのだ。センターバックでありながら、サイドバック的な仕事もこなせるタイプの選手はそれほど多くない。デ・マイオがアタランタの補強候補に挙がるのも自然な流れだろう。

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イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」を翻訳します。誤訳と誤植と勘違いが大量に含まれますのでご注意ください。日本での知名度がイマイチなセリエAクラブを頑張って盛り上げる係。

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