開幕5試合で4敗と大きく出遅れ、批判に晒されていたアタランタのガスペリーニ監督だが、その後の5試合は4勝1分け。若手を積極的に起用し、ナポリやインテルを下して6位を走っている。今週末はミランを倒して勢いに乗る7位ジェノアと対戦。ガスペリーニ監督にとっては古巣との一戦になる。
―ガスペリーニ、現在アタランタは6位でジェノアは7位です。週末の試合はEL出場権を懸けた戦いになるでしょうか?
戦力的なことを考慮すれば、私たちにはあまり縁のない話だ。しかしジェノアは違う。戦力が充実しており、ユリッチ監督も素晴らしい仕事をしている。ユーベ、ナポリ、ローマを除けばどんな相手とも対応に戦えるだけの力がある。
―サンプドリア戦とミラン戦をご覧になりましたか?
ミラン戦は録画で見たよ。素晴らしい前半を終え、徐々にミランをすり潰していった。報道の中心地はミラノで、それほど紙面では取り上げられていないが、言葉どおりジェノアがミランを粉々にした試合だった。
―パヴォレッティも怪我から復帰しました。
そうだ。「ジェノアはどこが相手でも戦える」と言ったが、それはパヴォレッティがいるジェノアという意味だ。たしかにシメオネも素晴らしいゴールを2つ決めているが、それでもパヴォレッティはパヴォレッティだから。
ブルディッソに感じた監督としての才能
―弟子に当たるユリッチ監督の仕事ぶりはどうですか?
素晴らしい手腕を発揮しており、私も自分のことのように喜んでいる。いくつか異なる点も見られるが、私が信奉するタイプのサッカーを展開していることも嬉しい。さらにブルディッソもいる。明確なアイデアを持った選手で、現役を引退してからは素晴らしい監督になるだろう。
―ジェノアとの関係が終わり、後悔や怒りのような感情はありますか?
それはない。別の道を歩むタイミングが来たのだと思う。双方にとって、これがベストの選択だった。ファンから受けた愛情は今でも心に残っている。ジェノアの監督に復帰した2013年、チームはセリエB降格の危機にあった。それを3年で本来の順位で戦えるチームへと蘇らせたんだ。この成果を誇りに感じている。
―後悔は?
あえて挙げるなら2つ。まずは欧州大会に参加できなかったこと。素晴らしいシーズンを過ごし、ピッチ上では出場権を獲得できたというのに。プレーオフに参加したサンプや、今季サッスオーロがELを戦っているのを見ると、あの悔しさを思い出す。もうひとつは、シーズンを終える度にチームの大部分が入れ替わってしまったことだ。