アフリカネイションズカップに参加するサラーが年明けから離脱することで、ローマは冬市場で代役探しに動く。エジプト代表が決勝まで進めば、サラーを欠いた状態で6試合を戦うことになるし、前線の右サイドを務められるフロレンツィも長期離脱中。冬のメルカートで補強対象となるポジションは間違いなくこの位置だ。
現時点での有力候補はサッスオーロのデフレルだと言われている。サラーと同じようにスピードがある左利きのアタッカーだ。サッスオーロでは3トップのセンターを主戦場にしているが、右サイドやトップ下でも起用できる。複数のシステムに対応できる柔軟性に加え、右サイドから中に入るローマの攻撃スタイルにも合致する。
当面はサラーの代役だったとしても、将来的には共にプレーすることも不可能ではない。数年前にサバティーニSDが獲得を検討した過去があり、1週間前には両クラブの関係者が移籍交渉に向けて接触している。とはいえ、サッスオーロ側は市場価格を1500万ユーロと見積もっており、簡単に獲得できる選手でないのも事実だ。
移籍交渉の鍵を握るのは両クラブの関係性だろう。これまで複数の移籍契約を交わしているローマとサッスオーロは良好な関係を築いている。ELに参加しているサッスオーロがグループリーグで敗退すれば、冬市場でチーム再編に動くかもしれない。資金調達のためにデフレル放出という解決策を選ぶ可能性もゼロではない。