中断明けに対戦するローマとアタランタを比較すれば、クラブ間の格差は明らかである。シーズン目標は異なり、年間予算はもちろん、選手の市場価値でも大きな開きがあるのは疑いようのない事実だ。
ではピッチ上での数字を比較してみよう。10得点のジェコ、8得点のサラーを擁するローマは開幕12試合で29ゴールを挙げ、リーグ1位の得点力を誇る。1試合平均2.5ゴールという破壊力は、対戦相手にとって大きな脅威である。
地方クラブに過ぎないアタランタにこれだけの得点力は備わっていない。だが守備力なら対抗できるかもしれない。ガスペリーニ監督が戦い方を変えた9月下旬から、アタランタは7試合で6勝1分けと好調を維持しており、失点はわずかに2。この期間に限ればセリエAで最高の守備力を持つチームはアタランタということになる。
シーズン当初は3バックと4バックを使いながらテストを繰り返していたガスペリーニ監督だが、開幕5試合で11失点を喫した。安定した3バックを構築した今は、まるで違う姿をしている。だがコンティの出場停止に加えて、コンコとドラメが負傷。両サイドに問題を抱えた状態で、サラーやペロッティのサイド攻撃を封じることになる。