快進撃を続けるアタランタの中盤を支えているのはケシエだけではない。今季が事実上のセリエAデビューとなった22歳のガリアルディーニもそのひとりだ。ガスペリーニ監督の下で目覚ましい成長を遂げた彼をインテルが熱心に追いかけている。昨季最終節ジェノア戦でガリアルディーニをセリエAデビューさせた、元アタランタ指揮官レヤに聞く。
―レヤ、ガリアルディーニはどんな選手なのでしょう?
フィジカルに優れ、それなりに技術もある。ゴール前に顔を出す動きも得意だ。
―理想のポジションは?
センターハーフでありインサイドでもある。個人的には3人で中盤を形成するシステムがもっとも実力を発揮できると思う。タイミング良く相手のエリア内に入り込む才能に秀でているという印象。もっとも、今季はケシエの隣でセンターハーフを務めて素晴らしい活躍をしている。
―かつての選手に例えるなら?
パルマ時代のディノ・バッジョ。彼も中盤からの攻撃参加を武器にしていた。対人プレーにも強く、対戦相手から警戒される選手だった。
―ガリアルディーニの急成長を予感していましたか?
練習を見ていて、非常に優れた才能を持っている選手だとすぐに気づいた。一緒にトレーニングを初めて数日だったが、将来は凄い選手になるだろうな、と。さすがにイタリア代表に呼ばれるにはもう少し時間がかかると思っていたが…。
―今後の改善点は?
まずは安定感を向上させること。セリエA1年目にもかかわらず、これだけ注目を浴びれば嫌でも意識してしまうものだ。これから経験を積んで精神的にも安定すれば、シーズン7〜8点を狙える選手になれるだろう。
―将来的にはイタリア代表の主力になれるでしょうか?
そう願っている。彼と同じレベルで右のインサイドを務められるイタリア人は多くない。これから成長していけば、アズーリでの定位置も決して夢ではないはずだ。
―冬市場でインテルが獲得に動いています。
実際の状況が不透明なので移籍市場の話はしたくない。ただ、これだけは言える。ガリアルディーニは将来性豊かな若手であり、現時点でも優秀な選手ということだ。