途中出場で6ゴールを挙げているサンプドリアFWパトリック・シックが、現在のセリエAで「スーパーサブ」として最高の成績を残している。得点ランキング2位を走るローマのジェコも途中出場4試合(136分間)で3ゴール。プレースタイル的には残り20分という時間帯で投入されて才能を発揮するタイプではないが、ジェコにはチームを変える力がある。
中断前のサッスオーロ戦で、スパレッティ監督は後半途中からジェコをピッチに送り出した。システム変更によってバランスを取り戻したローマは攻撃も機能し始め、ジェコが試合を決める3点目を奪った。試合後にはスパレッティ監督自身が「ジェコの投入で流れが変わった」とコメントを残している。
18試合が途中出場のシックとは違い、ジェコは絶対的な主力として先発布陣に加えられている。中断前のパレルモ戦とサッスオーロ戦はスタメンを外れたが、これはELリヨン戦を考慮した上での判断でしかない。EL敗退が決まり過密日程から解放された今、スパレッティ監督がジェコを温存する機会はさらに減るだろう。