パトリック・シックをローマに売却したサンプドリアが、その代役に指名したのはドゥバン・サパタだった。ウディネーゼへの期限付き移籍を満了し、ナポリに復帰したもののサッリ監督の構想から外れていたサパタ。サンプ同様にデフレルをローマに売却したサッスオーロも獲得に動いていたが、サンプドリアを新天地に選んだ。
187cmと強靭なフィジカルを持つサパタは、ミハイロビッチ監督のサンプで活躍したオカカによく似たタイプだ。自らがゴールを狙い続けるよりも、スペースを作り出して決定機を演出するのが上手い。セリエAで初めて二桁ゴールを達成したのは昨季が初めて(10得点)だが、コンビを組んだテローは2年間で23ゴールを挙げている。
ウディネーゼのファンたちはサパタの残留を望んでいたが、保有権を持つナポリの要求額はクラブの予算を大きく越えていた。サンプのジャンパオロ監督は今後、サパタを軸として試合ごとにコンビを組む相手を決めることになるだろう。2100万ユーロの買い取り義務契約で獲得した選手をベンチに座らせておくとは思えない。
サンプドリアでの背番号は91を選んだ。1991年はサパタが生まれた年であり、ボシュコヴ監督に率いられたサンプドリアがスクデットを獲得した記念すべき年でもある。