新シーズン開幕から第2節までの日程を消化して、9月の中断期間を迎えたセリエA。ここまでの合計観客動員数は46万8592人で、昨季の42万8341人から10%近く増えている。人気回復の象徴的存在はミランだ。昨季の開幕戦(トリノ戦)は3万2254人だったが、今季のホーム開幕戦となったカリアリ戦は4万9525人をサンシーロに集めた。
夏市場でボヌッチやビグリアといった有力選手を獲得し、上位を狙える陣容を揃えた新チームに多くのファンが期待しているのは間違いない。EL予備予選やプレーオフなどを含めれば、今季のミランは公式戦ホーム3試合で15万5451人を動員している。対戦相手もビッグクラブとは言えず、決して注目度の高い試合ではなかった。
同じサンシーロを本拠地とするインテルにもファンたちの期待が集まっている。開幕節フィオレンティーナ戦では5万1752人がサンシーロに駆けつけた。昨季のホーム開幕戦となったパレルモ戦は4万527人で、1万1225人も増えている。今週末のスパル戦も多くのファンがリーグ3連勝を見届けようとサンシーロにやって来る予定だ。
EL予備予選から公式戦6連勝中のミランとリーグ開幕2連勝を達成したインテル。ミラノ勢の好調が続けば、セリエA全体の観客動員数が伸びる可能性は大いにある。イタリア国内でもトップクラスの人気を誇る2クラブと、大量の観客を収容できるスタジアムがある大都市はミラノだけである。