10日のスパル戦で開幕3連勝を目指すインテルのスパレッティ監督が、前日会見に臨んでいる。スパルのセンプリチ監督はフィレンツェ生まれで、スパレッティ監督と同じトスカーナ州出身の指揮官である。
―スパレッティ、スパル戦に向けた準備はどうですか?
代表チームから戻ってきた選手たちは、これからインテルのために力を尽くすことになる。この2〜3日間で頭を切り替えられるよう準備してきた。選手たちがスパル戦を軽視することはないと信じている。
―現在のセリエAにはトスカーナ出身の監督が多くいます。
クラブの数も多く、監督にとっては多少のテストが許される場所でもある。その結果、チームを指揮するのに必要な知識を身に付けることができる。常に結果を求められる都市部とは違い、地方特有の考え方が監督にとってはプラスに働くこともあるわけだ。もちろんコベルチャーノという監督養成学校の存在も忘れるべきではない。
―スパルを率いるセンプリチ監督もトスカーナ出身です。
連絡を取り合っているわけではないが、昨季のスパルが成し遂げた偉業は賞賛に値するものだと思う。最後にスパルがセリエAを戦ったのは、まだ私が子供のころだった。再びセリエAの舞台で戦えることを私も嬉しく思っている。
―これまでインテルにタイトルをもたらした指揮官はトラパットーニやマンチーニ、モウリーニョなど、確固たる信念を持った監督たちでした。自分もそういった監督だと感じていますか?
サッカーの世界では、慢心は常にペナルティとして跳ね返ってくるものだ。どの監督よりも優秀だとは思っていない。モウリーニョの名前を挙げてくれて感謝している。スパル戦で6万人の観衆がスタジアムに来るなら、それは過去にタイトルを獲得した監督たちの功績だ。私たちにとっては「成功のインテル」だと証明する機会となる。
―ペリシッチの契約延長については?
クラブは良い仕事をしたと思う。素晴らしい選手を残留させるために力を尽くしてくれた。現在は違う選手がキャプテンを務めているが、ペリシッチも将来的にはインテルの主将となる素質を持った選手だと見ている。それに加えて、キャプテンマークを巻かず、進むべき方向にグループを導いてくれる影の主将がチームには必要だ。