ニュース自体はさして珍しいものではない。車上荒らしが車の窓を割って、中に残されていた鞄と携帯電話を持ち去った。問題はその携帯電話の持ち主が、サッカークラブの幹部として歩んできた25年間で様々な人間たちと交流している、サンプドリアのオスティSDだったことだ。
選手やクラブ幹部、代理人、メディアなど、複数のサッカー関係者の連絡先が入っている携帯電話だ。電話帳を開けば有名代理人のライオラ、サンプのフェレーロ会長、コンテやカッサーノなどの電話番号を知ることもできる。多くのサッカーファンが興味をそそられる「盗品」だろう。
「鞄に貴重品は入っていなかった。携帯電話と一緒に置いてあった鍵の束を持っていかれなかったのは不幸中の幸いだ。家の鍵をすべて取り替えないといけないからね。電話帳はiPadにも入っていたので失わずに済んだ。犯人が盗んだ携帯電話で誰かに連絡していなければいいが…」