3ゴールでベローナを下したローマは、ディ・フランチェスコ体制となってからオリンピコ初勝利を挙げた。先日のCLアトレチコ・マドリー戦から先発5人を入れ替えて数人の主力を温存したが、ベローナとの戦力差は明らかだった。視界不良に陥るほど猛烈な雨に晒されたゲームは、3対0というスコア以上に一方的な展開となった。
大きな困難に直面することなく勝ち点3を手にしたローマにとって、収穫の多い試合だった。長期離脱していたフロレンツィが約1年ぶりに公式戦復帰を果たし、新加入のペッレグリーニとウンデルも先発起用された。試合終盤には獲得したばかりのFWシックも投入され、強烈な左足のシュートでオリンピコの観衆を沸かせている。
ボールを縦に繋いでアタッカー陣をエリア内で勝負させる、ディ・フランチェスコ監督の目指す攻撃スタイルがようやくピッチ上で展開された。多くの決定機に絡んだジェコは2得点。前半30分過ぎにフロレンツィのクロスを頭で合わせてゴールを挙げると、後半にはコラロフが放ったグラウンダーのクロスを右足で押し込んだ。
これまでの3試合で起きた後半のパフォーマンス低下も見られなかった。もっとも、戦力的に大きく劣るベローナが退場者を出して、後半途中から10人となったことも関係しているのだろう。キックオフ直後から防戦一方の展開を強いられたベローナは中盤を支配され、反撃の意思すら見せないまま試合終了。開幕4試合未勝利となった。