70分間、質の高いプレーを見せたナポリはオリンピコでローマを下し、開幕8連勝を達成した。ゴールは決勝点となったインシーニェの1点だけだったが、前半から中盤を支配して多くのチャンスを作った。ラツィオに敗れたユベントスに勝ち点5差をつけて首位を独走している。
ローマは今季2敗目。インテルとナポリ、上位を争うライバルとの直接対決に敗れたことでCL出場権争いから一歩後退した。ディ・フランチェスコ監督はナインゴランをトップ下に配置する4-2-3-1の先発布陣を組んだが、試合序盤からあらゆる場所で勝負に負けるチームを見て、後半開始から基本布陣である4-3-3に戻している。
デ・ロッシの足に当たったボールがインシーニェの前にこぼれ、アンラッキーな形で先制を許したローマは、この失点の時点でリズムを上げるべきだった。だがナポリの攻撃に怯えるばかりで決定機を作り出すには至らない。多くのチャンスを作るナポリに対して、ローマは後半途中までGKレイナを脅かすシュートを打てなかった。
ローマが目を覚ましたのは後半25分を過ぎてからのことだ。ファシオのヘッドはGKレイナとポストに弾かれ、ジェコのシュートはクロスバーを叩いた。試合展開を考えればナポリの勝利は妥当なものだが、ローマがツキに見放されていなければドロー決着という結果もあり得たかもしれない。