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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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【第10回】シーズンの分岐点

2017年12月20日 インテル2016-2017

2月26日の第26節は2位ローマとの直接対決だった。8ポイント差で追いかけるライバルを叩ければ、勝ち点差を縮められるだけでなく、シーズン終盤戦に向けて大きな弾みがつく。だが裏を返せば、敗れると大きなダメージを負うことになる。シーズンの今後を左右する試合にはローマファン3000人を含む、約6万人の大観衆が集まった。

キックオフ直後からローマが中盤を支配して、試合を優位に進める。ピオリ監督はガリアルディーニに、デ・ロッシに対してもっと厳しくマークするよう命じ、ジョアン・マリオにはポジションを数メートル下げて攻撃を組み立てろと指示を出した。だが前半10分過ぎ、ナインゴランの強烈なシュートを浴びて1点を追いかける展開を強いられる。

同点を目指すインテルだが、その後もローマ優勢の展開が続く。高い重心でコンパクトな中盤を作るローマを押し返せず、インテルは攻撃を跳ね返すだけで精一杯。クリアボールを拾われては、分厚い攻撃を受けるばかりで決定機を作る場面は見られない。ピオリ監督はブロゾビッチにも組み立ての仕事を命じたが、試合展開に変化はなかった。

前線にロングボールを送っても、3バックと4バックを切り替えながら後方のスペースを埋めるローマ守備陣を攻略できず、時間ばかりが過ぎていく。インテルの攻撃が機能するようになったのは前半終了間際のことだった。ローマの速攻に脅かされながらも数度の決定機を作り、サンシーロが同点の期待感に沸いたところで前半終了となった。

× × ×

後半も立ち上がりからインテルが攻勢に出る。カンドレーヴァのシュートはGKシュチェスニーに阻まれ、ペリシッチの左足はわずかにクロスバーを越える。開始5分で2度の決定機が生まれ、インテルの選手がボールを奪い返すたびにサンシーロが歓声に包まれた。流れを感じたピオリ監督はFWエデルを投入し、さらに攻撃の意識を高める。

ローマの追加点が生まれたのはそういう時間帯だった。重心の高いインテルの背後をつくように、ナインゴランが自陣ゴール前から単独でボールを運んでいく。約60mのドリブルで中盤を突破すると、エリア外から右足を振り抜く。猛烈な弾道となったシュートはGKハンダノビッチの指先を抜けてゴールネットを揺らした。

失点に気落ちしたように、インテルの攻撃から迫力が無くなっていく。圧倒的に有利な立場となったローマに中盤を支配され、時おり両サイドからクロスを入れるもイカルディには合わない。ピオリ監督は残り15分になるとFWガビゴールを投入。高額移籍金で加入したガビゴールに対する期待は高く、観客席から大きな拍手が送られた。

インテル攻撃陣の頑張りが実を結んだのは後半40分。ペリシッチのクロスに反応したイカルディがゴール至近距離で合わせて点差を縮める。消えかけていたサンシーロの熱量が一気に膨れ上がり、同点ゴールを要求する声でスタジアムが満たされる。だが数分後にメデルとジェコがエリア内で接触。ペロッティのPKでローマが勝利を確実にした。

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