CLベスト8進出を決めたシャフタール戦で、決定的な仕事をした選手をひとり挙げるとなると、やはり決勝点を奪ったジェコということになる。だがローマが勝利を手にした大きな要因として守備の安定もあるはずだ。
ウクライナで行われた1stレグで、ローマはシャフタールの攻撃陣に幾度となくゴールを脅かされた。2失点で済んだのは、少なくとも3度の決定機を弾き返したGKアリソンの活躍によるものだ。ゴール至近距離から放たれたシュートに対して、奇跡的なシュートブロックを成功させたDFブルーノ・ペレスのおかげでもある。
しかしオリンピコでの2ndレグは、まったく異なる試合展開となった。90分を通してシャフタールが放った枠内シュートはゼロ。GKアリソンの見せ場といえば、巧みな足技で後方でのパス回しに参加した時ぐらいだった。グループステージでの3試合に続いて、シャフタールを完封したローマは、今季CLでホーム4試合連続無失点となった。