アタランタ戦に引き分け、CL出場圏内に浮上するチャンスを逃したインテル。3試合連続ノーゴールという結果に終わり、得点力不足を改めて露呈することになった。この流れを変えなければ、シーズン残り6試合で4位以内に入るのは難しいだろう。
インテルが苦境に陥っているのは間違いない。スパレッティ監督はメディアに対してポジティブな反応を見せているものの、3試合で勝ち点2というペースはCL出場を目指すクラブとしては厳しいものだ。
総失点22はリーグ3位の守備力だが、現在のインテルが抱えている問題は前線にある。だからこそスパレッティは新布陣を採用したのだ。アタランタ戦で3バックを選んだのは、後ろの枚数を増やすことでペリシッチの守備の負担を軽減するためだった。
得点力不足の原因のひとつに、シュートの正確性がある。トリノ戦はGKシリグの好セーブに遭う場面が多かったが、アタランタ戦は放ったシュート10本のうち、枠を捉えたのは2本だけ。ミラン戦でも14本のシュートを放ちながら枠内は2本だけだった。
これまではイカルディの決定力に支えられていたが、エースが不発に終わるとインテルの得点力は著しく低下する。32節終了時点で無得点に終わった試合が9つもあるのだ。イカルディの控え、得点力のあるMF陣の補強が夏市場の課題になるだろう。