――ウンデル、リバプールとのCL準決勝が近づいています。
自分は20歳だが、これまでのキャリアを振り返っても最高の到達点だ。もちろん準決勝進出という結果だけで十分とは考えていないよ。やはり決勝戦まで進みたい。ここまで勝ち残れたチームメイトを誇りに思うし、この数日間はローマに来てから特に幸せを感じている。
――シーズン序盤は活躍できずに苦しんでいたようですが?
ひとつだけ言えることがある。シーズン途中からパフォーマンスが向上したのなら、それはチームメイトや技術スタッフがサポートしてくれたからだ。おかげでピッチ上でも自分の居場所を見つけることができたし、試合結果に影響するプレーもできるようになった。
――サラーはリバプールで最も危険な選手ですが、その後継者に選ばれました。
あれほどの選手の代役に選ばれたことを誇りに思う。昨季まではローマで、今ではリバプールで特に重要な選手になったサラーの後継者として見られるわけだから、周囲の期待値が高いのは当然だろう。
――先日はローマダービーも経験しましたね。特有の雰囲気を感じましたか?
話には聞いていたが、実際にピッチに立った時はまるで別世界だった。ローマのファンは特に熱狂的だし、ダービーが近づくと街中がその話題ばかりになる。
――トルコを代表する選手になったと意識していますか?
目標はヨーロッパのトップクラブでプレーすることだった。ミランのチャルハノールやトッテナムのジェンク・トスンなど、多くのトルコ人選手が国を背負ってプレーしている。自分もそのひとりだ。国民には僕の活躍を誇りに感じてほしい。
――モンチSDからローマ加入を持ちかけられた時はどうだったのでしょう?
当時所属していたクラブの合宿でスロベニアにいたんだ。ローマからの関心は以前から知っていて、ネットで調べたり代理人に電話したりして、交渉の進捗状況を確認していた。最初に大きく交渉が進展したのを知った時は、すぐに代理人に連絡して移籍を受け入れたよ。その翌日にはチームを離脱して、2日後にはトリゴリアにいたからね。
――ディ・フランチェスコ監督によれば、現役時代のモンテッラに似ているそうです。
個人的な知り合いではないが、モンテッラのゴールは映像で何度も見たことがある。素晴らしいストライカーだと思うし、誰もが高く評価している選手だった。個人的に好きな選手はダビド・シルバ。ポジションは少し違うけれど、子供の頃からファンだったし、将来的には彼のようなトッププレイヤーになれたらと思う。