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サイドバックとの違いは何? ザンブロッタに学ぶ「ウイングバックの役割」(2)

2018年7月20日 サッカー観戦術

ではいくつかのシステムを仮想して、ウイングバックの動きを説明しましょう。先程も話したように、前後に味方のないウイングバックはライン際を1人でカバーしなくてはいけません。逆に言えば、正面にいる相手を封じ込めるのに専念すればいい。相手を追いかけて高い位置を取ることもあれば、後ろに引いて背後のスペースを潰すこともあります。

3-5-2

まず3-5-2の相手を想定します。相手の2トップに対して、自陣ゴール前はセンターバック3人によって数的優位を作れていますし、中盤からゴール前に飛び出す選手を捕まえるのはピッチ中央で構えている選手の仕事です。注意すべきはレジスタにプレスがかからない点で、精度の高いロングパスによって裏を取られないよう警戒する必要があります。

4-3-3

4-3-3の相手はどうでしょうか。自陣ゴール前は3対1で圧倒的に有利です。相手のウイングに対応するのは外側のセンターバック、もしくはウイングバックの仕事です。相手のサイドバックが駆け上がってきても、この2人で対応すれば数的不利にはなりません。

4-4-2

ウイングバックが苦戦するのはサイドハーフと対峙した時です。特に4-4-2の相手は難しい。相手は2トップを組んでいるので、こちらのセンターバック陣に余裕はありません。同様にインサイドMFにも対面の敵がいるので簡単にはサポートに来られない。そうした状況で、サイドハーフと後ろから上がってくるサイドバックを警戒しないといけない。

内側に入るサイドハーフと対面した時は厄介です。サイドハーフを追いかけると、そのスペースを駆け上がってきたサイドバックに使われてしまうのです。ではどう対処すべきか。判断の基準になるのがサイドバックの動きです。後方に残ったままならサイドハーフを追いかけ続け、上がってきたのなら周囲と連動してマークを受け渡します。

中盤をスライドさせてレジスタがインサイドの位置に、インサイドが内側に入ったサイドハーフを追いかけ、ウイングバックはライン際に戻ってサイドバックの攻撃参加に対応します。もしくは後ろの数的優位を崩して、センターバックの1人が前に出てサイドハーフを潰すというアイデアもあるでしょう。

3-4-3

現代サッカーで3-4-3を採用しているチームは本当に稀ですが、3-5-2の理解を深めるために対応策を話しておきましょう。選択肢は2つあります。片方のウイングバックが最終ラインに入って4バック化し、相手の3トップを見るのがひとつの手段です。別のやり方として、チーム全体が重心を下げてコンパクトな陣形を保つことで、スペースを潰してパスコースを塞いでいくのもアイデアのひとつですね。

3-5-2

攻撃参加

守備に関する動きはこの辺にして、攻撃の話に移りましょう。ウイングバックが攻撃の際に考慮するのは3つ。組み立て、インサイドMFとの連携、前線への走り込みです。

サイドバックは攻撃を組み立てる際にボールを出す役目を担うことが多いのですが、ウイングバックはボールの受け手になるのが一般的です。というのも、GKの手を離れたボールは基本的に外側のセンターバックを経由するので、彼らがボールの出し手となります。ウイングバックは前目にポジションを取ってパスを待つのです。

次はMFとの連携についてお話します。インサイドMFがライン際に出てセンターバックからパスを受ける攻撃パターンがあります。こうすればキック技術に優れたMFが比較的プレッシャーの少ないエリアでボールを供給できるのです。組み立ての仕事をMFに託したウイングバックは前線に駆け上がり、高い位置でボールを待つことになります。

3-5-2

ゴール前への飛び出し

最後はゴール前に走り込む動きについてです。低い位置で守備ブロックを固めている相手を崩すのに、ウイングバックの走り込みはとても有効です。最終ラインの背後を狙う動きに関してはリヒトシュタイナーが抜群に上手いですね。

3-5-2

3-5-2

インサイドMFと協力して相手サイドバックの左右を狙うのが一般的です。ウイングバックがラインの裏を単独で狙うこともありますし、外側に逃げてサイドバックを引っ張り出して、そのスペースにインサイドMFを走り込ませる攻撃もあります。

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イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」を翻訳します。誤訳と誤植と勘違いが大量に含まれますのでご注意ください。日本での知名度がイマイチなセリエAクラブを頑張って盛り上げる係。

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