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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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崩れ落ちるローマ、試合終盤の決勝点でサンシーロに沈む

2018年9月3日 ローマ

自らを見失っていたローマをミランはあらゆる面で凌駕していた。試合内容を考えればミランの勝利は妥当な結果だろう。美しく、したたかで強靭な姿を見せたチームが勝ち点3を手にしたのだ。

前半のローマは、前節アタランタ戦で露呈した不安定な姿をそのまま引き写したチームだった。先発メンバーもシステムも違うが、抱えている欠陥と弱点は変わらない。ディ・フランチェスコ監督はアタランタ戦の失敗を繰り返さないために、新布陣3-4-1-2を採用したものの、高いクオリティと組織力を見せるミランに対抗できなかった。

機能しなかった3バック

守備を強化する目的で3バックを敷いたが、コンディション不良のファシオ、マルカノ、マノラスの最終ラインは安定感の欠片も感じられず、修正どころかピッチ上はさらなる混乱に包まれた。

センターハーフを務めるデ・ロッシとエンゾンジは機敏に動くタイプではなく、中盤から前線に飛び出してくるボナベントゥーラとケシエを捕まえられないまま、2ラインの間で自由にプレーされる羽目になった。

さらに2人のアタッカー、シックとパストーレの振る舞いにも大きな問題がある。サッカーとは1つのボールを使って戦うスポーツだと誰かが教えてやるべきだろう。ミランがボールを保持している時間帯で、彼ら2人はまったく試合に参加していなかった。

パストーレのポジション

パストーレの起用法で試行錯誤を続けているディ・フランチェスコ監督は、この試合で彼を本来の位置であるトップ下で先発起用した。軽やかなステップで攻撃を組み立てる姿も見られたが、効果的なアイデアを発揮したのは十数分間のみで、それ以降は存在感を失ってしまった。

中盤と前線を繋げなくなったローマはセンターハーフ同士のパス交換を続けたり、デ・ロッシがファシオに戻して組み立てをやり直したりと、攻撃が鈍化する時間帯を過ごすことになった。ミランにとっては実に有り難い展開だっただろう。ローマが前半で放った枠内シュートはわずかに1本である。

被シュート26本

前半で3-4-2-1を諦めたディ・フランチェスコは前節同様、後半開始から4-2-3-1の布陣を組んで1点を追いかける。エル・シャーラウィを左サイドに、シックを右サイドに配置し、カルスドルプとコラロフを最終ラインに下げた。これでローマは息を吹き返した。だが攻撃は続くなれど、決定機を作るまでには至らなかった。

90分でシュート6本のローマ(枠内シュート2)に対して、ミランは26本である。あまりにも打たれすぎだろう。試合終盤に奪われた決勝点を単なる不運で片付けるわけにはいかない。ゴールを割られたのが後半ロスタイムだったというだけで、それより早い時間帯に失点する可能性も十分にあったのだから。

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