前節アタランタ戦に続いて、ハーフタイムでの戦術変更に踏み切ったローマのディ・フランチェスコ監督だが、ミラン戦では良い結果をもたらさなかった。前半の低調なパフォーマンスは改善されたものの、自陣でのミスによって試合終盤に決勝点を奪われ、勝ち点1すら持ち帰ることができなかった。
新布陣3-4-1-2は機能せず、後半開始からの4-2-3-1で多少持ち直したという評価が妥当なところだろう。開幕3試合で手にした勝ち点はわずかに4。リーグ戦に限定すればローマがアウエーで敗れたのは昨年12月、トリノでのユベントス戦以来のことである。敗戦に終わったミラン戦後、ディ・フランチェスコ監督は自らの判断ミスを認めていた。
「今日の私たちも多くの時間を相手にプレゼントしてしまった。3バックは機能していなかったし、テストは失敗だったと認めるしかない。チーム全体をコンパクトに保つのと、カルスドルプの守備の負担を減らすのが3バックの目的だった。彼は長期離脱から戻ってきたばかりで状態が万全ではないから。
もっとも、この戦術は機能しなかった。批判は甘んじて受け入れる。このシステムでミランのパス回しを分断できると考えたが、考えていたようにはいかなかった。判断を間違えたのは私だ。
ミランの強さは予想済みだったが、ローマの出来は想像外だった。私が考えていた状態に達していないというのが正直なところだ。スタートはいつも低調で、後半に入ってから状況が改善する。この問題をどう解決すべきか技術スタッフとも話し合っている」