――スパレッティ、怪我人の状態はどうですか?
ヴルサリコは今後も別メニューで調整することになるが、それ以外の選手は回復しており、ダンブロージオも90分使えるまで戻っている。一方でマルティネスが万全の状態になるにはしばらく時間がかかるだろう。
――サンプドリア戦はどんな試合になるでしょう?
国内リーグでサンプと戦うのは、CLでトッテナムと戦うのと同じ意味を持つ。サンプには豊富な知識と現代的なアイデアを持つ監督がいる。簡単な試合にはならないだろう。
――トッテナム戦から引き継ぐべき要素と改善点を教えて下さい。
あの試合に勝ったことで精神的にずっと楽になった。この流れでサンプに勝てれば、私たちはさらに大きな自信を持てるようになるはず。トッテナム戦の勝利を継続しないといけない。この2試合には単なる6ポイント以上の価値がある。
――トッテナム戦で特に評価している点は何でしょう?
本来チームが持つスピリットを見せてくれた。先制点を奪われた段階でメンタルが低下してしまう危険性もあったが、選手たちはバランスを崩さず戦ってくれた。ビハインドを背負ってからもトッテナムと対等に勝負できていたし、相手のリスタートでも高い位置からプレッシャーをかけることができた。今後もこういった強い精神力で試合に臨まないといけない。
――イカルディの良さをさらに引き出すには?
彼はチームを助ける動きをして、チームメイトはイカルディの長所を活かせるような動きをすること。「素晴らしい選手」としてプレーするなら数秒間の輝きでゴールを狙えば十分だろうが、カンピオーネとして戦うのであれば95分間、強いハートを持ってチームのためにプレーしないといけない。
――火曜日のサンシーロは猛烈な歓声に包まれました。スカイの中継をご覧になりましたか?
実況を担当していたトレヴィザーニと解説を務めていたアダーニは、逆転勝利を大いに喜んでくれた。今回に限らず2人の中継スタイルは一貫しており、どのチームを担当してもピッチで起きたことを正確に表現している。家でテレビ観戦していても、スタジアムと同じ興奮を体験させてくれる素晴らしい技量を持った人間たちだ。
――今季のインテルは地方クラブに苦戦しています。やはりラフィーニャとカンセロは必要な戦力だったのでしょうか?
夏の段階で私たちが獲得できる選手ではなかった。昨季ともに戦ってくれた彼らには感謝しているし、今後の活躍を祈っているが、今のインテルには2人に代わる選手がいる。
――シュクリニアルはソン・フンミンを抑えるのに苦労していた?
右サイドバックという本来とは違う位置での起用となった。ソンもルーカスも彼よりスピードがある。そういった選手たちを相手にしながら十分に仕事をしてくれた。後半に入ってから何度か突破される場面もあったが、対戦相手の技量を考えればそういうことも起こり得る。今後必要だと思えば、迷わずあの位置でシュクリニアルを起用するつもりだ。