完勝に近い試合内容でカリアリを倒したインテルはリーグ3連勝を達成。CLを含めれば公式戦4連勝である。開幕4試合で勝ち点4しか取れなかった頃の姿は過去のものとなった。
CLを週中に控えるインテルは、前節フィオレンティーナ戦から先発6人を入れ替えた。ボルハ・バレロが努力する姿は見られたものの、平均ボール支配率でリーグ2位を誇るチームが、この日は前半終了時点で48.2%(90分で50.1%)と、カリアリの的確なプレスによってインテルは思うように中盤を制圧できなかった。
それだけにマルティネスの先制点はチームに大きな安心感をもたらした。夏のテストマッチではゴールを量産しながら、開幕後は故障で出遅れていたマルティネス。開幕節サッスオーロ戦以来の先発起用に、公式戦初ゴールという結果で応えた。イカルディ不在でもインテルにはマルティネスがいる、という強いメッセージになっただろう。
後半に入ってからもインテルはカリアリの攻撃を跳ね返しながら、チャンスを作っていく。カンドレーヴァが2度の決定機を決めていれば、もっと楽に試合を終わらせることができたはずだ。カリアリは攻撃の組み立てこそできるものの、トップ下から先の崩しに正確性が足らなかった。
同点を目指して攻撃布陣を敷いたカリアリのマラン監督に対して、スパレッティはブロゾビッチを投入し、中盤の底でボルハ・バレロとコンビを組ませた。2人のレジスタによってインテルは楽にボールを回せるようになり、リズムを保ちながらカリアリを自陣に押し込むことに成功した。
後半途中にゴールを割られたものの、VAR判定によってデッセーナのハンドが認められ、カリアリの同点弾は無効となった。試合終盤にポリターノが追加点を決めて、インテルは勝利を確定させた。ポリターノは10人目のスコアラーとなり、イカルディとペリシッチの得点力に依存していた昨季とは異なり、今のインテルはどこからでも点が取れる。