前日にエンポリを5対1で下したナポリに呼応するように、インテルはジェノアから5ゴールを奪って、2017年1月以来となるリーグ7連勝を達成した。
ラツィオを粉砕した勢いをそのままに、流動性の高いパス回しから多くのチャンスを作り出した。試合終盤の勝負強さで白星を積み重ねてきた今季のインテルだが、この日は前半早々にガリアルディーニとポリターノがゴールを挙げ、前半16分で試合を決めた。
火曜日のCLバルセロナ戦を見据えて、前節ラツィオ戦から先発5人を入れ替えたインテルは、最高の形でビッグマッチの準備に移ることができる。イカルディを90分間温存しながら5ゴールを奪取。イカルディ頼みだった昨季とは状況がまるで違うということだ。
60%を超えるボール支配率と良好なフィジカル・コンディションを保つインテルに対して、水曜日にミラン戦を戦ったばかりのジェノアは明らかにエネルギー切れを起こしていた。中盤がフィルターの役目を果たせず、ユリッチ監督は戦術を変更してブロゾビッチにマンマークを付けたが効果は乏しく、結果的にシュート20本を浴びる羽目になった。
インテルは各エリアでバランスが取れており、ハンダノビッチが慌てる場面はほとんどなかった。リーグ3試合無失点、直近のリーグ7試合で喫した失点はわずかに2つである。
ジェノアにとってはダメージの大きい敗戦となった。ユリッチ新監督の立場も安泰とは言えず週末のナポリ戦でも大敗を喫するようなら、クラブ上層部は再び監督交代に踏み切るかもしれない。