フロジノーネから3点を奪って快勝したインテルは、中断前のアタランタ戦で喫した惨敗を過去のものにした。CLトッテナム戦を見据えてイカルディとペリシッチを温存したスパレッティ。ブロゾビッチが出場停止だったこともあり、主力数人が不在の先発布陣となったが、フロジノーネとの力量差は明らかだった。
怪我が癒えたナインゴランが先発に復帰し、インテルは試合序盤から相手を圧倒していく。高い重心から積極的なプレスを続けて、フロジノーネを押し込み続けた。センターフォワードを務めたマルティネスはケイタの先制点をアシストし、後半には自ら追加点を決め、ラストパスとフィニッシュの両方で活躍できることを証明した。
守備陣も安定しており、シュクリニアルとデ・フライが築く防波堤によってハンダノビッチが慌てる場面はほとんど無かった。フロジノーネが作った唯一の決定機は、後半立ち上がりにチョーファニが放ったヘディングシュート1本(ハンダノビッチが足でブロック)だけだった。
苦しむ様子もなく勝ち点3を手にしたインテルは、リーグ戦ホーム5連勝を達成。トッテナム戦に向けて、スパレッティは落ち着いた環境で調整できるだろう。トッテナム戦後にはローマ、ユベントスとの連戦が待っている。