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長靴をはいた栗鼠

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」などに掲載された記事を翻訳します。日本での知名度がイマイチなクラブを頑張って盛り上げる係。

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イタリアからドイツへ、常勝バイエルンを支える理学療法士(前編)

2020年9月1日 サッカーニュース

イタリア人の理学療法士ジャンニ・ビアンキにとって、ルカ・トーニの判断はまさに人生を変えるものだった。「2007年、バイエルン・ミュンヘンに移籍するトーニに誘われ、パーソナル・トレーナーとしてドイツに行くことになったのです。あの選択が私の人生を大きく変えたのは間違いないでしょう」

だがバイエルンでの仕事は生易しいものではない。「勝利を義務付けられたクラブです。パスしなければいけないテストに毎日挑むようなもの。自分の能力を信じていなければ決して続かない。過去にどれだけ成功しようが、たった一度でも失敗すれば居場所を失ってしまう。それがバイエルンなのです」

厳しい競争を強いられる一方、他のクラブでは得難い数々の勝利と歓喜を手にできる。2度のチャンピオンズ・リーグ優勝、リーグ優勝10回、7度の国内カップ戦優勝、クラブW杯制覇、7度のドイツ・スーパーカップ勝利、ヨーロッパ・スーパーカップも勝ち取った。

ビアンキがバイエルンで仕事をするようになってから、大きな敗北を味わったのはたった2回だという。「インテルと戦った2010年のチャンピオンズ・リーグ決勝と、2012年にミュンヘンで行われたチェルシーとのチャンピオンズ・リーグ決勝です」

ボローニャのスタッフとして5年を過ごしたビアンキは、次の仕事場にパレルモを選んだ。ルカ・トーニと出会ったのもパレルモだった。「あの頃の思い出は今でも心に残っています。かけがえのない体験でしたが、トーニの誘いを断ることはできず、それ以降、彼のトレーナーを務めるようになったのです。しかしながらバイエルンで仕事を始めた最初の数ヶ月は実に辛いものでした」

新しい生活に順応できず

バイエルンの関係者がビアンキを見放さなかったのは、トーニが連れてきたスタッフだからだ。それ以外に理由はなかった。トーニという存在がなければ、ビアンキは1ヶ月でイタリアに送り返されていたことだろう。

「言葉も分からず、イタリアとまったく違う文化ですから本当に辛い日々でした。スタッフ陣は私を受け入れてくれましたが、それも渋々という感じで、私はクラブに潜り込んだ『よそ者』でしかなかったのです。

バイエルンで長年チームドクターを務めたハンズ・ミュラー・ヴォールファールトには、『お前が最初にやって来たときはムカついて仕方なかった』と言われましたよ。『だが仕事ぶりを見るうちにプロフェッショナルな人物だと評価するようになり、今では最高のスタッフとして尊敬している』と言ってもらえました。

私を邪魔者と考えていたのは彼だけではないのです。至るところで自分は異分子なんだと感じることがありました。落ち込む時期もありましたが、それでも諦めませんでした。実は何度もイタリアに帰る機会があったのです。

クローゼのラツィオ移籍が決まった時や、マリオ・ゴメスがフィオレンティーナに加入する際にも、個人トレーナーとして話を受けていました。ただ私は、イタリア人の理学療法士もトップレベルにあると証明したかったのです。賭けに勝ったわけですね。私を信じてくれたトーニの判断も間違っていなかった」

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イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デッロ・スポルト」を翻訳します。誤訳と誤植と勘違いが大量に含まれますのでご注意ください。日本での知名度がイマイチなセリエAクラブを頑張って盛り上げる係。

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