2008年5月18日、シーズン最終節インテル戦の開催が予定されていたパルマのスタディオ・エンニオ・タルディーニは、午前中から降り続く強い雨でピッチが水浸しになっていた。 セリエB降格の危機にあったパルマ上層部は、この一週間前に大きな賭けに出た。エクトル・ク … [Read more...] about 【第1回】不安視された夏の調整
パルマ
【第2回】埋められない戦力差
2008年の夏にインテルの監督に就任してからというもの、モウリーニョの強烈なパーソナリティーはイタリアのメディアにとって格好の餌となった。イタリアの文化や考え方を真っ向から否定する物言いに、ファンやチーム関係者たちの反応は両極端だった。 就任一年目でインテ … [Read more...] about 【第2回】埋められない戦力差
【第3回】フェアプレーをめぐる事件
守備重視の戦い方を貫いたことでインテル戦終了後、グイドリンは「あまりにも弱気すぎる」とメディアから批判を受けた。だがイタリア王者インテルとの実力差を考慮すべきだと反論した。 「攻撃を放棄したという意見には同意できない。私たちが望んでいたのは別の姿で、本来な … [Read more...] about 【第3回】フェアプレーをめぐる事件
【第4回】ウイルスに冒されたチーム
チーム内外で物議を醸したラツィオ戦から4日後、パルマは第6節でカリアリと対戦した。過密日程によって、選手は肉体的にも精神的にも疲労が溜まっている。試合前日の練習でDFパヌッチが負傷し、グイドリンはチームの再構築を迫られた。パレルモ戦、ラツィオ戦に続く勝利で3連勝 … [Read more...] about 【第4回】ウイルスに冒されたチーム
【第5回】ロナウジーニョに切り裂かれた守備網
選手の大部分が体調不良に陥る緊急事態となったバーリ戦から数日後、ミラン戦の前日に行われた記者会見でもグイドリン監督にはウイルスに関する質問が飛んだ。 … [Read more...] about 【第5回】ロナウジーニョに切り裂かれた守備網
【第6回】フィレンツェで手にした勝ち点3
フィオレンティーナとパルマがこれほどの僅差で直接対決を迎えると予想した者は少なかっただろう。11月下旬の段階で昇格組であるパルマが、欧州大会の常連となっている4位フィオレンティーナを勝ち点1差で追いかけている。 … [Read more...] about 【第6回】フィレンツェで手にした勝ち点3